12月となり、めっきり寒さが増してきました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私の母の実家があるあさぎり町は、
私にとって“地元”と呼べる大切な場所です。
とはいえ、実際に暮らしていたのは学生時代の5年間だけ。気づけば、あれからもう18年が経ちました。
愛知県で15年を過ごし、再びあさぎりへ戻ってきて、早くも3年目。
子どもの頃に見ていたあさぎりとはまた違う空気があり、今は自分にも子どもができて、日々の暮らしの中で感じるこの町は、とても豊かで、深く息ができるような場所です。
田んぼを借りてお米作り。「たべる」をつくるは「たのしい」
やりたいことを、少しずつ。ゆっくりとした時間の中で
愛知で暮らしていた頃、私たち夫婦はともに会社勤めで、子どもと向き合うゆっくりした時間をなかなか持つことができませんでした。
思い切ってあさぎりに移り住んでみると、
牧場でヤギに触れ、田んぼを借りてお米を作り、畑で野菜を育てる…。ずっと「いつかやりたい」と思っていたことが、ひとつひとつ形になっていきました。
そして、その日々をこうして記事にして残せることができ、
自分の心にも、しっかり刻んでおけること。
そのすべてに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
春は地元の農家さん主催の味噌づくりに参加
地域とともに過ごした時間
田んぼや畑の作業をしながら、夫は“地域おこし協力隊”としての活動にも携わり、地域の皆さんと力を合わせながら、あさぎり町の時間をともに積み重ねてきました。
そこで出会った景色や人、体験のひとつひとつが、私たち家族の宝物です。
休日はヤギさんに会いに牧場へ(あさぎり町・山羊のいる球磨川※現在は閉業)
湧き水を汲みがてら水遊び(あさぎり町・天子の水公園)
皆伐された山“風の杜”にて植樹活動(多良木町)
5月には蛍をみて
いただいた梅で梅干しを作りました。
少し離れた水上村で藍染体験などもできました。(水上村・nagomiya)
畑で採れた赤紫蘇でジュースを作りました。
アルバイトをした葡萄農家さんで、収穫体験をさせてもらったことも。(湯前町・久保田ぶどう園)
豊かさをくれた町から、新たな土地へ
緑あふれるこの場所は、私たち大人に深い癒しをくれ、
地域の皆さんのやさしさは、子どもがのびのび成長できる環境そのもの
でした。
あさぎり町で過ごした時間は、
私たちにとって本当にかけがえのないものです。
そんな中ではありますが、家族の都合により、
この度、夫の地元である愛知県へ戻ることになりました。
正直なところ、あさぎり町を離れるのはやっぱり寂しいです。でも、それ以上に、ここでの出会いが“離れても繋がれる”と思わせてくれました。
本当にありがとうございました。
これからは距離が離れてしまいますが、
あさぎり町の魅力や、ここで感じた温かさを、
これからも発信していきたいと思っています。
そして、これからも町とのつながりを
大切にしながら活動を続けていきます。
どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。
引っ越し準備などで書けていないことが
まだまだありますので、これから少しずつ、
またお伝えさせてください。
お付き合いいただけると、とても嬉しいです。
あさぎり町、人吉球磨の皆さま、
今まで本当にありがとうございました。
そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
森田家一同
