
昨年11月、長女が生まれ、慣れない育児に毎日があっという間。ようやく気持ちに少し余裕が出てきたころ、「また、外の社会とつながりたいな」と思い始めていた、まさにそのタイミングであさぎり町で保育料の無償化(※3歳未満も対象)がスタートしました。
※令和7年4月~保育料・副食費が完全無償化となります – マイ広報紙
現在、人吉球磨地域のうち錦町・多良木町・あさぎり町では、0〜2歳児を対象に保育料と副食費が全額無償化されています。
「今だからこそ」踏み出す一歩
0〜2歳児の保育料が、所得制限なしで“無料”。
それだけでなく、上の子のときに毎月5,000円近くかかっていた副食費まで、なんと“ゼロ円”に。この制度のスタートは、私にとって大きな転機になりました。
まだまだ小さな娘と離れるのは少し寂しいですが、「今だからできること」に挑戦していこうと思いました。
「やってみたい」でスタート!

露地栽培されている葡萄。空の色との相性が◎
我が家では、お米や野菜を“食べる分だけ”育てていますが、「葡萄栽培」はまったくの未知の世界。
「どんな仕事なんだろう?」という不安と、ちょっとワクワクする気持ちを胸に、思い切って応募しました。
数日後、一本の電話が。
「いつから働ける?」と、やさしい声が聞こえ
「面接したほうがいいですよね?」と尋ねると
「よかろ〜(大丈夫やろ)」と、笑い声まじりの返事。
その瞬間、ふっと肩の力が抜け、田舎ならではのほのぼのした空気に包まれました。
(※ちなみに「よかろ〜」と「よかよか」は、私の好きな球磨弁です♪)

シャインマスカットの花。分かりにくいですが(笑)
葡萄は繊細でおもしろい
初日は、葡萄の花をチョキチョキ切る「花の調節」作業から。「えっ、これがあのぶどうに!?」と驚くほど、花は小さくて繊細。

ハウスの中では摘粒(てきりゅう)作業

自然を眺めながらのランチタイム
働きながらリフレッシュ
子どもを保育園に預けて、9時〜16時の勤務。
お弁当を持って行き、休憩時間はいつも外で。
見上げれば、山々の風景が広がり、ふと吹く風が涼しくて、ぶどうの葉がつくる木陰が、やさしく体を包んでくれる。これって最高の贅沢!
張りつめていた心が、ふっとゆるむ
勇気を出して踏み出した“外の世界”は、思っていた以上の温かさがありました。
今回の出会いをくれた、ほっこり優しい《久保田ぶどう園》さん。
次回は、そんな久保田ぶどう園の魅力をご紹介します。どうぞお楽しみに。

【農家さんの紹介】

久保田ぶどう園(湯前町)
祖父の代から続く、家族で営むぶどう農家。
ひと房ずつ丁寧に育てられたぶどうは、地元でも評判で、販売シーズンには直売所に長い行列ができるほどの人気です。
収穫されるぶどうの種類は時期によって異なるので、最新情報はInstagramでチェックするのがおすすめ◎