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みんなでつくる米作り、5年目の「ありがとう」 〜手植え編〜

みんなでつくる米作り、5年目の「ありがとう」 〜手植え編〜

夏の暑さも過ぎる、9月下旬。全国でお米の収穫が進んでいる今日この頃。

せっかく記事を書かせてもらえる機会をいただいたので、これまで田んぼに関わってくれたみなさんへの感謝を込めて、今回、5年分の米作りをちょっと振り返ってみようと思います。

写真多めで、ゆるっと簡単にお届けしますね!(笑)

きっかけは義父の一言

5年前、私たちは会社勤めでした。

長男を出産して半年ほど経った頃、お義父さんから「田んぼが借りられるけど、どうする?」と声をかけられたのが始まりでした。

それまでは、自分に合うお米を探していろいろ試していた私。

子どもの頃からごはんが大好きで、「お米を作れるならぜひやってみたい 」と思いました。

初めて田んぼを借りて、手植え体験(2021年)

経験ゼロでスタートしたお米づくり

右も左も分からなかった私たち。

夫は本やYouTubeを見ながら、一つひとつ調べて、懸命に勉強してくれました。

なるべくお金をかけずに栽培したい

何より、子どもも一緒に楽しめるかたちにしたい

そんな思いから、私たちの田んぼは“手植え”でスタートすることに決めました。

2021年6月愛知県でスタート、まだ8カ月の息子はぐずぐずまん

0.5反の田んぼを友人と一緒に4時間半で完了

2面借りた田んぼのうち、片方は機械で、もう片方は手で植えて、育ちを比べてみました。

すると、手植えのほうが粒が大きくて、しっかり実っていたんです。

田んぼ2年目。思い切ってすべて手植えへ

「みんなでやったら、もっと楽しいんじゃない?」
そんな思いつきで声をかけてみたら、たくさんの友人が集まってくれました。
気づけば、田んぼはお祭りみたいなにぎやかさ!

2日間の田植え、初日は雨の中での作業となりました。

2日目は、20人ほどが参加。大人も子供も楽しめるっていいね!

音楽を流しながら、夫はビール片手に(笑)
うん、田植えはやっぱりお祭りだ!

子どもたちが遊べるように、使われていなかったお風呂を持ってきました!楽しいね。

お疲れ様!ハイチーズ!

田んぼ3年目。熊本移住を決意

環境が変わっても、お米だけは自分たちの手で育て続けたい

そんな想いを込めて、これまで多くの人に受け継がれてきたお米の種を熊本へ持ち込みました。
熊本の地で育てるのは、愛知の銘柄「愛知のかおり」。

私たちの新たな田んぼづくりの始まりです。

熊本で知り合いになったフレンチシェフの岡田さん、笑顔がまぶしい!

お外で食べるご飯は最高!

去年収穫したお米を、みんなで囲んで食べる。
美味しくて、楽しくて
そんな時間を、ありがとう。

田んぼ4年目。一番大変でした

夫と息子。二人とも笠がお似合い

2024年で田んぼは4年目。息子も同じく4歳に。
この年は、1本くらいは田植えできたかな?(笑)
赤ちゃんだったあの頃を思うと、本当に大きな成長です。

地域おこし協力隊の新メンバー、櫻井ファミリーが来てくれました。

この年の手植えは、雨続きのスタート。
全部終わるまでに、なんと4日間もかかってしまいました。
あのときは大変だったけれど、今ではすっかりいい思い出です。

田んぼ5年目となる2025年!

今年はイベントにはせず、姉夫婦(石川家/姉の夫はあさぎり町の地域おこし協力隊)と、
親しい友人たちだけで田植えを行いました。

恒例となった手植え作業も、みんなすっかり慣れてきた。

今年はしっかり植えてくれて、感動。心で泣きました。

カレーライスはいつも最高です。

種をつないで、気持ちもつなげれたら・・

愛知県にいた頃から始めたお米づくり。
毎年たくさんの方に支えられながら、種を繋ぐことができました。

そして来年からは、これまで私たち森田家が守ってきた田んぼを、姉夫婦の石川家が引き継いでくれることになりました。

どんなふうに続いていくのかは、まだ分かりませんが

それでも、こうしてお米を作りたいと思う人が増え、楽しい場や、人と人とがつながる空間がこれからも生まれていったら・・

私はそれが何より嬉しいです。